記事
天野と同じく、劇団四季のミュージカル「ウィキッド」を土曜に観てきました。
「ウィキッド」は、「オズの魔法使い」のスピンオフ作品〔同人的に言うと二次創作(笑)〕です。
「オズの魔法使い」でドロシーに倒される「悪い西の魔女」と、ドロシーを導く「よい南の魔女」が、「ウィキッド」のメインヒロインです。
この2人はかつて同じ大学で学んだ同級生です。
明るく美人で人気者のグリンダ(よい南の魔女)に対して、エルファバ(悪い西の魔女)は肌の色が緑色で、気が強く、皆に疎まれます。
最初は対立する2人ですが、次第に仲を深めていきます。
とても面白いミュージカルでしたので、もしこれから観られる方は、以下「続きを読む」は開かないでくださいね。ネタばれありです。
「オズの魔法使い」には、脳みそがほしいかかし、心がほしいブリキ男、勇気がほしい臆病なライオンが登場しますが、それらは「ウィキッド」のなかで「なぜそうなったのか」が説明されています。
特に、ブリキ男誕生のエピソードは一筋縄ではいかない物悲しさがあります。
ブリキ男はもともとグリンダに恋焦がれていたボックという小男でした。
しかし、グリンダは別の男に恋していて、ボックの気持ちを悪用します。
エルファバの妹・ネッサローズは美しかったのですが、生まれつき足が不自由で、姉以外に友人がいない状況でした。グリンダはボックに、ネッサローズをパーティに誘うよう命令します。その命令も、ネッサローズへの好意からではなく、ネッサローズに恩を売ることで、エルファバから見返りを得ようとしていたからです(と見えました)。
ボックに声をかけられたネッサローズは、彼に恋してしまいます。
時は流れ、「悪い魔女」となったエルファバの妹であるため、ネッサローズは半ば幽閉されたかたちになっています。そこへ、エルファバが現れます。
エルファバを罵倒するネッサローズ。それでも、エルファバはネッサローズの足を魔法で治します。
喜んだのもつかの間、歩けるようになったネッサローズを見たボックは「君は僕がいなくてももう大丈夫。僕はグリンダのもとへ行く」と宣言します。
ボックを引きとめようとして、ネッサローズはボックに魔法をかけます。しかし、誤った魔法は、ボックの心臓を麻痺させてしまいました。
ネッサローズに泣きつかれたエルファバは、ボックに別の魔法をかけます。ボックが死なずにすむように。
これが、心臓がなくても生き続けられる、ブリキ男の誕生です。
文章にしたら長くなってしまいましたが、単純な善悪で割り切れない人間関係が展開します。
ちなみに、このネッサローズが、「オズの魔法使い」で最初に倒される「悪い東の魔女」です。竜巻で吹き飛んだドロシーの家に押しつぶされて死にます。
この辺りにもいろいろ背景があるのですが、省略します。
ブリキ男のエピソードを書き起こすだけで、結構時間がかかってしまいました。
(追記)4/30
解釈が間違っていたらしいところがあるので追加。
グリンダがボックをけしかけたのは、自分の周りにまとわりつかれているのが邪魔だったから。
あと、幽閉されていたのはネッサローズではなく、(精神的に)ボックのほうだったようです。
「足が動かないから、提督の座も監獄みたいなもの」的な発言があったように記憶していて、混同していました。
- この記事のリンク用URL
- この記事のトラックバック先














コメントを書く