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主人公の一歩先をゆく「ライバル」ではなく、圧倒的な力の差を見せつける「強敵」を、物語の長期にわたって説得力をもって登場させ続けるのはむずかしいなあ、というお話。
『魔法先生ネギま!』でいうと、エヴァンジェリンやフェイトがそれに該当します。
エヴァンジェリンは3巻でネギに負けます。ネギの魔力暴走、学園結界の復活、手加減していたからなどの理由は、確かにありました。
しかし、その後のエヴァンジェリンは、とてもネギに負けるようには見えません。圧倒的な力の差があるように描写されています。
ただ、3巻の時点ではエヴァンジェリンがひとまず負けないことにはお話にならなかったわけです。
後の巻を読んでから3巻に戻ると「エヴァンジェリンがネギに負けるわけないじゃん」「エヴァちゃん油断しすぎ」みたいな気分になるわけですよ。
エヴァンジェリンはネギの味方という立ち位置になっていますので、あまりネギとの強さ比較をしなくてよいのですが(勝てるかどうか考えなくてよい)、フェイトは未だネギの敵です。
6巻で、フェイトはネギの遅延呪文を食らい、明日菜の協力もあり、ネギに一発拳をくらいます。
21巻でも、半死半生になっていたネギに注意を払わなかったためか、やはり一発くらいます。
「圧倒的に主人公より強い相手」であるにも関わらず「主人公から一撃をくらう」という組み立てにするには、それなりの理由付けが必要になります。そうでないと、敵がただの「頭悪い奴」になってしまいますから。
といって、主人公が負け負けでは、カタルシスがない展開になってしまいます。
エヴァンジェリンにしてもフェイトにしても、あまり成長性を感じない敵なので、前の巻より後の巻のほうが強く見えるということに、違和感を覚えることがあります。
ネギが強くなっているからより強く見える(=強くなったネギでも勝てない)ということもあるのでしょうが。
「それだったら、最初からコテンパンにしておけよ」と思ってしまったり。
RPGで「最初から魔王は全力で勇者倒しに行けよ」と思うのと一緒ですな。
ネギが次にフェイトと対峙したときは、おそらく「拳を一発入れる」以上の展開になるはずですので、その辺りの説得力も気にしつつ、楽しみに待っています。
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投稿されたコメント
By : 鈴きん [ 2008-04-29 火曜日 17:29:17 ]
はじめまして。鈴きんといいます。
この文章を読んでいろいろ感銘を受けたのでコメントしてしまいました。
作品外の理由でなら、エヴァにせよフェイトにせよ描写時点では後の力関係までを念頭に置いてなかったというあたりが妥当というように思うんですが(週刊漫画というサイクルでそのパワーバランスを矛盾なく保つのはめちゃくちゃ大変でしょうから)、作品内においては確かにまこちんさんの言うとおりいまだ違和感は残ったままですね。
私は、論理的に矛盾していても、少年漫画らしく勢いだけで強引に納得させられてしまう展開にしちゃうかもなんて想像して楽しんでいます。
By : もりみん [ 2008-04-30 水曜日 19:16:16 ]
はじめまして。コメントありがとうございます。
実は、鈴きんさんのHPは、以前から拝見しておりました。
図書館島5日目サークルリスト一覧、ありがとうございます。大変参考になりました。
>描写時点では後の力関係までを念頭に置いてなかった
そうなんだろうなーとは思います。
「ネギ<エヴァンジェリンやフェイト」という構図が初登場時からあっても、話が進むに従って、むしろ差が広がってしまっているように見えるのが、微妙に引っかかってしまったため、こんな文章を書いてしまいました。
もちろん、「ネギま!」は大好きです。
>論理的に矛盾していても、少年漫画らしく勢いだけで強引に納得させられてしまう展開にしちゃうかも
なので、これはこれでアリです。
ネギが成長はしていても意外と強くなっていない(戦闘力も精神的にも)のがミソの一つになっていると思うので、このバランスがどうなるのかも楽しみにしています。